チラシを印刷している画像

チラシの制作を依頼するときは、あらかじめ制作依頼から印刷までの流れを確認しておくとスムーズです。また、チラシ制作で失敗しないためには、チラシ制作会社選びも大切です。この記事では、これからチラシの制作を依頼したい方向けに、チラシの制作依頼の流れや、業者を選ぶときのポイントを解説します。

チラシの制作を依頼する際の一般的な流れ

チラシの制作を依頼する前に、制作依頼から印刷までの各ステップを確認しておきましょう。ここでは、チラシ作成の一般的な流れを1つずつ解説します。

チラシ制作会社に問い合わせる

まずは、電話、メール、Webフォームなどから、チラシ制作を依頼したいチラシ制作会社に問い合わせましょう。チラシ制作で失敗しないためには、最初のチラシ制作会社選びが大切です。チラシ制作会社に問い合わせをするときに、チラシのデザインやレイアウト、使用する紙の種類といった企画イメージがあれば、スムーズにチラシの仕様を決められます。もし、「どんなチラシにすればいいかわからない」という場合も、専門のデザイナーがヒアリングを行うため、まずは気軽に問い合わせてみましょう。

【参考記事はこちら】:チラシの反応率の目安や高めるための4つのポイントを詳しく解説 | 通販支援ノート (nissen.biz)

ヒアリングを受けチラシの仕様を決める

次に、担当のデザイナーからヒアリングを受け、チラシのターゲットや、訴求したい商品・サービスの特性に合わせながら、チラシの仕様を決めます。仮に、このようなデザインが良いなど、ベンチマークされているチラシがあれば、制作会社へ伝えることでよりイメージに近いビジュアルチラシのデザインがあがってくるでしょう。

また、チラシ制作会社によっては、あらかじめデザインのテンプレートが用意されており、その中から選ぶだけでレイアウトを決められるケースもあります。チラシの仕様が決まったら、チラシ制作会社が制作費用の見積もりや、制作日程のスケジューリングを行ないます。見積もり内容に問題がなければ、本格的にチラシ制作に入っていきます。

チラシのデザイン制作がスタート

見積もりを確認次第、チラシのデザイン制作がスタートします。チラシの部数や用紙の種類、加工内容などにもよりますが、チラシの初稿データが完成するまでの期間はおよそ10日~2週間です。チラシ制作は前もって依頼しましょう。

チラシの初稿を確認して校正をする

チラシの初稿データが完成したら、デザインチームと再度打ち合わせを行ない、校正やチェック作業をします。チラシの原稿や仕上がりに要望がある場合は、しっかりとデザインチームに伝えましょう。チラシ制作会社によっては、「原稿の修正は3校までに限る」など、校正回数に制限があるケースもあります。

チラシの印刷・納品が行われる

チラシの校正作業が完了したら、いよいよ完成したチラシを印刷に回します。印刷や加工が完了次第、あらかじめ指定した住所へ印刷物が納品されます。

チラシ配布もワンストップで手がける業者も

チラシ制作会社によっては、チラシの制作やデザインだけでなく、代理店機能を持ち合わせており、チラシを活用した媒体のプランニングをするケースがあります。

たとえば、全国紙や地方紙にチラシを封入する「新聞折込チラシ」や、個人住宅や集合住宅のポストに直接チラシを投函する「ポスティング」、通販カタログや購入した商品と一緒にチラシを同封同梱する「同封同梱広告」など、チラシにはさまざまな配布方法があります。それぞれの強みや弱みを理解し、商品やサービスにあった配布方法を選ぶことが大切です。

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チラシの制作を依頼する際の料金相場

チラシの制作費用は、チラシのサイズや、片面印刷か、両面印刷かによって異なります。制作会社にもよりますが、チラシ制作の料金相場は次の通りです。

サイズ 片面 両面
A5サイズ(148×210mm 30,000円~ 50,000円~
A4サイズ(210×297mm 50,000円~ 70,000円~
A3サイズ(297×420mm 60,000円~ 110,000円~
B5サイズ(182×257mm 40,000円~ 70,000円~
B4サイズ(257×364mm 60,000円~ 100,000円~
B3サイズ(364×515mm 90,000円~ 150,000円~

※あくまで、簡易的なチラシの制作費用の目安となります。通販系のチラシの制作の場合はこの限りではありませんので、ご留意ください。

また、チラシの制作費用には、「デザイン費」「原稿制作費」「印刷費」などさまざまなカテゴリーがあります。次に、チラシ制作費用の内訳ごとの相場を見てみましょう。

 

料金相場

デザイン費 15,000円~80,000
原稿制作費 20,000円~40,000
印刷費 1部あたり2円~15

※チラシの形状や部数により大きく変動。10万部単位となると2円代まで価格調整が可能となります。

修正費 都度見積もり。
素材費 ※レンタルポジ等 1点あたり1,000円~

 

デザイン費の目安は15,000円~80,000円

デザイン費とは、チラシ制作会社に提出したデザイン案やラフイメージを元に、チラシ全体をデザインしてもらう際の費用です。デザイン費の目安は、簡易的なチラシで15,000円~80,000円です。チラシのサイズや用紙の種類のほか、依頼する内容によっても、デザイン費は大きく変動します。

デザイン費は見積もりの段階で確認できるため、取得した見積書などを必ず確認しておきましょう。

原稿制作費の目安は20,000円~40,000円

原稿制作費とは、担当のコピーライターにチラシのタイトル、キャッチコピー、商品説明文などの原稿部分を作成してもらう際の費用です。原稿制作費の目安は20,000円~40,000円です。原稿制作費は、原稿の文字数やボリュームによって多少変動します。

印刷費の目安は1部あたり2円~15円

印刷費とは、チラシのデザインデータを印刷に回してもらう際の費用です。一般的なチラシ制作では、光沢加工などの特殊印刷に回すケースはそれほど多くありません。

また、チラシの印刷は1,000部や10,000部など、ロット単位で行ないます。そのため、他の紙媒体の広告と比較しても、チラシ1部あたりの印刷費は比較的低コストです。チラシの印刷費の目安は1部あたり2円~15円です。

修正費は都度見積もり。軽微な修正であれば、無料で対応してくれることも

修正費とは、チラシの初稿データを確認した後、原稿やデザインを修正してもらう際の費用です。チラシ制作会社の多くは、基本プランで2~3回までの校正に対応していますが、それ以上の校正をデザインチームに依頼する場合、別途修正費がかかる可能性があります。修正費は都度見積もりです。軽微な修正であれば、無料で対応してくれることもあります。

素材費の目安は1点あたり1,000円~

素材費とは、Getty imagesなどの写真画像代理店を利用し、写真やイラストの素材を購入してもらう際の費用です。素材費の目安は1点あたり1,000円~です。

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チラシの制作を依頼する業者の選び方

チラシ制作で失敗しないためには、最初の業者選びが大切です。ここでは、チラシの制作を依頼するときのチラシ制作会社の選び方を3つ解説します。

制作実績をチェックし、企画力や提案力がありそうか

チラシ制作会社の多くは、Webサイトなどで実績を公開しています。依頼前にチラシの完成イメージをつかめるため、事前にチェックしておくことをおすすめします。自社の商品やサービスに近い実績があるのかを中心に確認し、類似実績があれば、打合せも円滑に進む可能性が高く、自社のイメージに近いデザインが出てくることが期待できるでしょう。その上で、商談を希望すれば、より相手の企画力や提案力を判断することができ、業者選びで失敗する可能性を減らせるのではないでしょうか。

デザインスキルよりも「売るスキル」を重視する

デザイン事務所には得意不得意がありますが、大きく分けて「デザインスキルが高い会社」「売るスキルが高い会社」の2種類に分かれます。広告制作会社のように、両方のスキルを持つ会社もあります。

商品やサービスの売上を伸ばすためにはチラシの見栄えも大切です。しかし、デザイン事務所のなかでも、ターゲットに合わせた色遣いやデザイン、ターゲットの共感を得られる商品説明文など、「売るスキル」が高いデザイン事務所に依頼することで、販売促進や店舗集客につながりやすくなります。

コミュニケーションのとり方をチェックする

すでに紹介した通り、チラシの制作依頼から印刷までの流れで、チラシ制作会社とは何度もやりとりをすることになります。そのため、コミュニケーションがしっかり取れる業者であるほど、こちら側の要望やイメージが伝わりやすく、チラシ制作で失敗するリスクが減少します。

最初の問い合わせや打ち合わせの際、対応スピードが速く、密なコミュニケーションがとれそうな会社がどうか判断することが大切です。

【参考記事はこちら】:販促チラシの効果を上げる3つの作成ポイントを分かりやすく解説 | 通販支援ノート (nissen.biz)

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まとめ:チラシの制作依頼の前に印刷までの流れを確認しましょう

チラシの制作依頼をするときは、事前に依頼の流れを知っておくことが大切です。チラシ制作は、「問い合わせ」「仕様決定」「デザイン制作」「校正」「印刷・納品」「チラシ配布」の6つのプロセスで進行します。

チラシ制作で失敗しないためには、最初の業者選びも大切です。この記事で紹介した3つのポイントを参考に、自社が売りたい商品やサービスに合った制作会社を選びましょう。

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