テレビ広告

株式会社電通の調べによると、2022年の総広告費7兆1,021億円のうち、テレビ広告費は1兆8,019億円(前年比98.0%)でした。

インターネット広告の市場規模が急成長しているものの、テレビ広告も総広告費のまだ約25%を占めており、広告を行う際に検討すべきチャネルの一つといえます。

参考:株式会社電通|2022年 日本の広告費

それでは、テレビ広告を出稿するとどんなメリットが得られるのでしょうか。
また、テレビ広告にデメリットはあるのでしょうか。

この記事では、テレビCMやインフォマーシャルなどのテレビ広告の出稿をお考えの方のため、テレビ広告の強みと弱みを紹介します。

テレビ広告を流す3つのメリット

テレビ広告は他のメディアと違い、視聴者の「印象に残りやすい」「信頼を得やすい」という特徴があります。

テレビ広告を流すメリットは次の3点です。

印象に残るプロモーションを展開できる

テレビ広告は、映像を活用して商品やサービスを訴求するため、視聴者の印象に残るプロモーションを展開できます。

文字や写真だけのプロモーションよりも、効果的に商品やサービスの魅力を発信可能です。

また、テレビ番組によっては有名人やタレントが起用されるケースもあり、ターゲット層に信頼させるキャスティングができれば、視聴者の購買に対する関心が高まったり、態度変容につながります。

実際に株式会社サイカの調べでは、「購買意欲を促進する媒体」として、アンケート回答者の77.4%が「テレビCM」を挙げています。

また、「印象に残りやすい媒体」という設問でも、全体の86.2%の人が「テレビCM」だと答えています。テレビのCMソングが頭に残って、つい口ずさんでしまうという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

参考:株式会社サイカ|消費者1,269人に聞いた 購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査

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ターゲットである視聴者層にリーチできる

テレビ広告のもう1つの特徴が、ターゲットです。

テレビ広告を流す時間帯や、放送中のテレビ番組によって、視聴者層が異なります。

視聴者層に合わせてテレビCMやインフォマーシャルを流すことで、顧客のセグメントが可能です。

たとえば、20~30代の女性がターゲットのコスメやファストファッションなどを販売する場合、若い女性の視聴者が多い21時以降のスポーツやニュース、バラエティなどのテレビ番組でCMを流すことで、商品を効果的に訴求できます。

テレビ通販の広告の目的は、テレビCMのように、認知向上によるブランドリフトや、アプリのDLなどといった態度変容を促すものではなく、ダイレクトに商品購入へ誘導します。メインターゲットは、50歳以上の主婦層が中心になります。時間帯では、8時から19時までの日中帯が中心で、早朝帯であれば、よりシニア・シルバー層がターゲットとなります。

視聴者からの信頼度が高い

テレビは4大マスメディア(4マス)の1つで、長い歴史のあるメディアです。

そのため、視聴者への影響力が高く、商品やサービスに良いイメージを持ってもらいやすいという特徴があります。

株式会社サイカの調べによると、「信頼できると思う媒体」としてもっとも回答が多かったのが「テレビCM(66.9%)」です。世代別に見ても、15~19歳の若い世代(男性:72.5%、女性:78.7%)から60歳以上のシニア世代(男性:68.2%、女性:65.7%)まで、テレビ広告は高い信頼度があります。

テレビの影響力を活かし、効果的なプロモーションが可能です。

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テレビ広告を流す2つのデメリット

一方、テレビ広告を流すデメリットは2つあります。

他の広告媒体のメリットやデメリットと比較し、自社に合った広告媒体を選ぶことが大切です。

若者のテレビ離れが進み、若年層にリーチしづらい

テレビ広告のデメリットの1つは、若者のテレビ離れが進んだ結果、若年層にリーチしづらくなっている点です。総務省の「令和2年版 情報通信白書」によると、1日あたりのテレビ(リアルタイム)の視聴時間は、10代、20代共に減少傾向にあります。2019年の10代の平均テレビ視聴時間は69.0分で、2015年(95.8分)から26.8分減少しました。20代も2019年の1日の平均視聴時間は101.8分で、2015年(128.0分)から27.2分減少しています。

参考:総務省|令和2年版 情報通信白書

このように、10代、20代のテレビ離れが年々進んでいる中、テレビ広告で効果を上げるためには、若年層のターゲットが好む時間帯や番組内容を分析し、より綿密なセグメントが求められます。

テレビは高額なコストがかかるイメージも、波種によっては数千円単位で出稿も可能

媒体によっては、高額なコストがかかるのもテレビ広告の特徴です。

とくに地上波や系列局で、ゴールデンタイムにテレビCMを放送するようなケースでは、放送枠の購入に多額の費用が必要です。影響力の高いキー局や準キー局は特に高額です。

一方でテレビ通販では、いかにコストパフォーマンスを出せるかが、設定しているKPIを達成できるかといった点が主眼となり、広告枠に関しても、いかに安くテレビ広告を調達できるのかが、重要なポイントとなります。このような背景から、テレビ通販での広告出稿が盛んな独立U局やCS放送、ケーブルテレビ等の放送枠は、尺、曜日、時間帯、バイイングの仕方等により、数千単位や数万円で購入できます。

広告を出稿する目的に合わせて、メディアを選びましょう。

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テレビ広告の種類と制作方法

テレビ広告といっても、「テレビCM」「インフォマーシャル」の2種類に分けられます。

ここでは、それぞれの制作方法の違いや特徴を見ていきます。

番組の間に15~30秒の短尺の映像を流す「テレビCM」

テレビCMは、テレビ番組の間に流れる15~30秒ほどの短尺のテレビ広告です。

テレビCMは、さらに「タイムCM」「スポットCM」の2種類に分けられます。

タイムCM あらかじめ指定したテレビ番組の合間にCMを流す方法

提供番組を指定できるため、視聴者層に合わせたターゲティングが可能

提供CMともいう

スポットCM テレビ局と契約し、一定期間CMを放送する方法

CMが放送される時間帯はテレビ局が決める代わり、広告費が比較的安価

また、タイムCMよりも柔軟に放送期間を指定できるのも特徴

スポットCMは、イベントやキャンペーンの告知に向いています。一方、タイムCMはターゲッティングに基づき、商品やサービスを訴求するのに向いているといわれています。

14分や29分の長尺の映像も流せる「インフォマーシャル」

インフォマーシャルはインフォメーション (information) とコマーシャル(commercial)の造語で、商品やサービスの訴求に特化した広告です。

テレビCMと違い、1分、2分、5分の短尺から14分、29分の長尺まで、さまざまな長さの映像を放送できます。

また、インフォマーシャルの最後には、「今すぐお電話ください!」など、CTA(コールトゥアクション)と呼ばれる演出を挿入します。

そのため、商品やサービスの魅力を発信し、購入意思を刺激するのに長けています。

テレビの映像制作には、企業単独のインフォマーシャルの他に、「協賛型(キャラバン)」「卸通販」というスキームがあります。

協賛型(キャラバン)は、広告代理店や制作会社が制作している通販番組に他の企業とともに参画し、スタジオ型のインフォマーシャルを制作することが可能な方法で、自社の商品やサービスをPRできます。

他の広告主と制作費を按分するため、インフォマーシャルのなかでも比較的低コストです。

一方、卸通販はQVCやショップチャンネルなどの通販番組に自社の商品を持ち込み、販売してもらう「卸」のような販売手法です。

高い販促効果が期待できますが、審査基準も厳しく、卸のため自社の顧客リストとはならないという特徴があり、自社のECや通販事業を成長させたいということであれば、自ら広告主となり映像を制作しメディアを購入して放送をすることが必要です。

【参考記事はこちら】:インフォマーシャルの意味とは?テレビCMとの違いを詳しく解説 | 通販支援ノート (nissen.biz)

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テレビ広告・インフォマーシャルの制作のご相談なら、ニッセンへ

テレビ通販の広告出稿なら、ニッセンへご相談ください。通販のノウハウを活かした「協賛型(キャラバン)×インフォマーシャル」や独自のインフォマーシャルの制作の支援をおこなっております。

広告主と制作費を按分できる「協賛型(キャラバン)」では、短尺から長尺まで柔軟な映像制作を行う従来の「インフォマーシャル」の強みを組み合わせることで、低コストで商品やサービスをPRできます。

一方的な「押し売り番組」ではなく番組が客観的な立場に立ち、視聴者目線で「情報の信憑性」を高め、訴求力の高い情報を発信することで「売れる」を合言葉にテレビ通販番組『買いたい新書』の制作を行っております。

コンセプトは売れてるものには理由(ヒミツ)があった?! 従来の売りたい商品を一方的に伝える通販番組ではなく、
視聴者目線で番組が「売れている謎」を解き明かしていく、「見ていれば必ず買いたくなる」番組です。

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まとめ:テレビ広告のメリットやデメリットを知り、自社に合った広告展開を

テレビ広告には、「印象に残るプロモーションを展開できる」「ターゲットを選定できる」「視聴者からの信頼度が高い」という3つのメリットがあります。

一方、テレビ広告を出稿するには局考査を通過する必要があります。

また、媒体によっては、他の広告よりも高額なコストが必要です。

テレビ広告のメリットやデメリットをよく吟味したうえで、自社に合った映像制作や広告媒体を選びましょう。

自社に合った広告媒体は何か?ターゲットに合った広告の配信方法は何か?とお悩みの方は、是非ニッセンへご相談ください。テレビ広告に限らず最適なプロモーションをご提案いたします。